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パトリス・シャポン

彼は、自身の考えのようにクリアな視線を持っています。すぐれた美しいものに捧げる、溢れ出るイマジネーション。ショコラ? それは、泳ぎ手にとっての水のように、1986年以来、彼にとって必要な要素。自分の部屋の中で、そして父親の倉庫の中で、秘密のように取り組んでいたあの若き頃から、一日たりとも敬意を欠かしたことのない素材なのです。 
以前、パトリス・シャポンは、バッキンガム宮殿のアイスクリームとシャーベットの製造を請け負っていました。まず、そしてなによりも、世界をグルマンデーズ(食道楽)に変えることが好きだったから。享楽的なアイスクリーム、スパイシーでシルキーなクリーム、芳醇なバニラ、いたずらなシナモン、あるいは、旬の果実が優美に姿を変えた、とてもライトなシャーベット。彼は、そのどれにも耐えがたく魅了されてしまう。その先にあるものは、喜び。
彼のキーワードは、幼少期。カカオシャポンの箱を誇らしげに持っている3人の男の子を、イメージとして(迷宮の入り口に戻るための、いたずらなアリアドネーの糸のように)選んだことは、ごく自然なこと。

過ごした幼少期に忠実であり続け、彼の世界、つまりグルマンディーズという領域に取り組むことを選びました。その汲み尽くせない領域は、彼を世界のいたるところへと導くことになります。ブラジルの森の繁茂の中へ、ジャスミンや月下香と美しさを競うカカオの木の在るマダガスカルサンビラノ地方のミロ農園へと。

2012年よりパトリス・シャポンは、自社の焙煎アトリエを整備することで、ショコラティエすべての夢である、自身のチョコレートを練り上げるようになりました。カカオの加工に必要な機械を集めるための何年もの研究、そして2年間の入念な修復により、カカオ豆を最高級のカカオに変化させることのできるロースター、Cacaotarareと呼ばれる昔の機械、コンチェがついにそろったのです。昔の道具を使った現代風の製造によって、製造過程を完璧に制御しています。

こうして彼は、カカオ豆からボンボンショコラまでの製造工程の全てを管理し、独自のチョコレートを作っています。